40代 健康

Life in the future

40代からの体の悩み
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vol.2 大人のアトピー性皮膚炎の特徴
vol.3 アレルギー反応の理解
vol.4 皮膚のバリア機能
vol.5 アレルゲン以外のアレルギー反応
vol.6 気をつけなければならない合併症
vol.7 アトピーで皮膚科を受診するとき
vol.8 治療方針を知って薬を使い分ける
vol.9 ステロイド外用薬について
vol.10 ステロイドの副作用について
vol.11 タクロリムス軟膏とは
vol.12 脱ステロイド
vol.13 保湿のポイント
vol.14 飲み薬は使い分けが大事
vol.16 衣服、寝具の注意
vol.17 掃除と洗濯の仕方
vol.18 アトピー性皮膚炎と食事
vol.19 不眠対策
vol.20 かゆくなったらどうするか
vol.21 悪化要因のチェックリスト1
vol.22 悪化要因のチェックリスト2
vol.23 用語解説
vol.24 用語解説2
vol.25 アトピーに関するQ & A 1
vol.26 アトピーに関するQ & A 2
vol.27 私のアトピー日記
APソフト薬用保湿ローション
白色ワセリン

皮膚を保護する薬でバリア機能を補う

スキンケアはまず、「適度な」清潔から

スキンケア

アトピーの治療においては、スキンケアは治療の3本柱のひとつとされています。なぜスキンケアが大切なのかは、このHPでもくり返し説明してきました。ところが実際には、皮膚のことを気にしているはずのアトピーの患者さんでも、スキンケアについて正しく知っている人は意外に少ないようです。症状があるときでさえ、ぬり薬やスキンケア品で手入れをしている人は7~8割。残りの2割程度の人は、特に何もしていないようです。症状がないときには、9割近くの人がまったくスキンケアをしていないことが分かっています。でも、この「症状が出ていないときのスキンケア」こそ、アトピー治療のキモといえる部分です。アトピー体質の人の皮膚は、症状が出ていないときでも刺激に対して敏感な状態です。ゆだんせずに、適切なスキンケアでバリア機能をキープしましょう。スキンケアの基本は「適度な」清潔。皮膚の表面についている皮脂などのカス(垢)や汗、ホコリ、日焼け止めの成分などを、刺激の少ない洗浄料とぬるま湯で洗い流します。メイクをしているときには、まず洗顔の前にメイククレンジングで落とします。皮膚を清潔に保つことは重要なのですが、「適度な」というところがポイント。きれいに洗わなくちゃ、と思いこんで、薬用石鹸でゴシゴシ洗ったりすると、皮膚の表面が乾燥しすぎて症状も悪化します。ナイロンタオルやスポンジ、ボディブラシなどは皮膚を傷めるので避けてください。傷んだ皮膚からは、洗浄料に含まれている香料や界面活性剤などが入りやすくなり、炎症の原因になることもあるからです。そして、髪や顔、からだについた洗浄料はていねいに洗い流します。特に、髪の生え際は洗顔料をすすぎ残しやすいので要注意。

入浴方法

入浴

皮疹が安定化していないときは入浴時間(脱衣後から着衣開始まで)を短くする(入院中は15~20分程度とする。湯船につかる時間は、石鹸で洗う前は1~2分、洗った後は2~3分でよい)。まず、軽く体に湯をかけ短時間湯船につかる、あるいはシャワーをあびる。綿タオルに保湿作用のない固形石鹸をよく泡立て、全身を撫でるように優しく擦る。皮膚に対するタオルの圧力は、痛い場合にはタオルの重さだけの圧力にする。少しよくなれば軽く手で押さえる圧力を加えてもよい。頭は保湿成分の少ないシャンプーで洗う。石鹸分を流した後2~3分ほど湯船につかり、体を優しく手で撫でて石鹸分を除く。さっとシャワーをかぶり体表に残っている石鹸分を洗い落とす。この頃に痒みが強くなり、タオルで皮膚を擦って掻いてしまうが、これは絶対に避けましょう。入浴は1日1回とする。夏や発汗の多い月や溶出液の多いときは、朝などに一度だけ追加的にシャワーをあげてもよいが、石けんは使用すべきでない。小児では皮膚の傷の痛みのために石鹸の使用を嫌がる場合は、湯船の中で軽く手で擦るようにする(石鹸をつけずに擦る場合、絶対にタオルを使用してはいけない。摩擦抵抗が強く皮膚を傷つけるからである)。湯船につかることを嫌がる場合はシャワーでもよく、同じように手で優しく洗いましょう。

スキンケアの仕上げは「すばやい」保湿

入浴やシャワーで皮膚をきれいにした後は、間髪入れずに「すばやく」保湿をします。保湿をするのは、入浴後10分以内が目安です。この「10分」という時間にはちゃんと根拠があります。お風呂に入った後の皮膚の水分がどのくらいの時間で蒸発するかを測定した実験があるのです。その結果、お風呂上がりにはうるおいたっぷりだった皮膚は、約10分後から水分がどんどん蒸発し始め、何もしないでしておくと20分後には入浴前よりも乾燥した状態になってしまうことがわかりました。これが皮膚のカサつきとかゆみの原因になるのです。保湿のコツは、皮膚がまだ湿っているくらいの状態で、手早く保湿薬などをぬることです。洗顔や入浴の直後は、皮膚の角質層が水分を含んでふくらんだ状態になっているため、保湿成分が内部に吸収されやすい状態です。入浴にはリラックス効果もあるので、たまにはゆくっりと、好きな音楽でも聴きながらいい気分でスキンケアをしましょう。

症状の程度によって外用薬と保湿薬をぬり分け、中等度以下のときには、いつもの化粧水や乳液を重ねます。肌の調子がよくなって、外用薬が必要なくなったら、ようすを見ながら保湿薬を保湿用化粧品に切りかえてもいいでしょう。夜の入浴後の「しっかり保湿」はもちろんですが、保湿薬の上にメイクをする場合でも、やはりしっかりと保湿をしたほうが皮膚のトラブルの予防になると同時に、ファンデーションがきれいに伸びます。症状が軽いときには、保湿用化粧品だけでもいい状態をキープできるようになります。くり返しになりますが、「清潔」と「保湿」のスキンケアは、大切な治療の一環なのです。

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