40代 健康

Life in the future

40代からの体の悩み
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vol.2 大人のアトピー性皮膚炎の特徴
vol.4 皮膚のバリア機能
vol.5 アレルゲン以外のアレルギー反応
vol.6 気をつけなければならない合併症
vol.7 アトピーで皮膚科を受診するとき
vol.8 治療方針を知って薬を使い分ける
vol.9 ステロイド外用薬について
vol.10 ステロイドの副作用について
vol.11 タクロリムス軟膏とは
vol.12 脱ステロイド
vol.13 保湿のポイント
vol.14 飲み薬は使い分けが大事
vol.15 スキンケア
vol.16 衣服、寝具の注意
vol.17 掃除と洗濯の仕方
vol.18 アトピー性皮膚炎と食事
vol.19 不眠対策
vol.20 かゆくなったらどうするか
vol.21 悪化要因のチェックリスト1
vol.22 悪化要因のチェックリスト2
vol.23 用語解説
vol.24 用語解説2
vol.25 アトピーに関するQ & A 1
vol.26 アトピーに関するQ & A 2
vol.27 私のアトピー日記
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アレルギー反応の理解

アレルギー反応が起こるしくみ

アレルギー反応はこうして起きてくる
一体アレルギーの病気はどうして起きてくるのでしょうか。そのことをしっかり理解するためには、まず私たちに備わる「免疫システム」のことを知っておく必要があります。免疫とは、私たちをさまざまな病気から守るために、人体にもともと備えられている重要な機能のひとつです。例えば、わかりやすい例として、子供の頃にかかりやすい「はしか」や「おたふくかぜ」など、感染性の病気のいくつかは、一度かかってしまうと二度とかかることはありません。その性質を利用して行われるのが予防接種で、あらかじめ毒性を弱めたり、活動する力を弱くした病原体を注射や経口で人体に入れることによって、体を一撃の病気に感染した状態にしてやるわけです。そうして、一度病原体に慣らしておけば、人間の体は今後同じ病原体に触れることがあっても発病することを未然に防げるのです。これが人体に備わる免疫システムの基本的な働きです。この働きをミクロの細胞レベルで見てみると、人間の体というのは本当に素晴らしいシステムを持っていることがよくわかります。

免疫機能を担当しているのは、リンパ組織です。たとえば、体内に病原体が侵入してくると、まずリンパ組織内のマクロファージという細胞がそれらを取り込み、それらの情報をいち早くリンパ球に伝えます。するとリンパ球は、分裂増殖して次なる病原体の侵入に備えます。同時に、リンパ球からの情報を受けた白血球B細胞という細胞が病原体に対抗する「抗体」を作り、それを血液中に放出して病原体を撃退してしまうのです。その上、いったん作られた「抗体」は体内記憶として残るため、今度また同じ病原体が侵入してきたとしても、二度と病原体に冒されることもなく、発病することもないわけです。これが病原体から体を守る免疫システムのメカニズムです。体内で作られる「抗体」に対し、外部から侵入してくる病原体や細菌のことを「抗原」と呼びます。この抗原に対する反応がほかの人より過敏であったり、免疫機構が過剰に働いてしまうことがあります。ふつうはからだにあまり有害でないものに対しても、敏感に反応して不快な症状が出てしまうのです。これをアレルギー反応といいます。アレルギー反応にはいくつかのタイプがあり、アトピー体質の場合は、I型(即時型)アレルギー反応とⅣ型(遅延型)アレルギー反応が関係しているといわれます。

アレルゲン

即時型では数分から数10分で症状があらわれる
I型アレルギー反応では、血液中のたんばく質の一種であるlgE(免疫グロブリンE)という抗体によって反応が起こります。アレルゲンが皮膚に侵入してくると、体内ではこれを異物として認識し、lgE抗体を作ります。lgE抗体は真皮内の肥満細胞と結合します。そして、次に同種のアレルゲンが侵入すると、これを認識して、すでに作られているlgE抗体に結合して、肥満細胞を刺激します。肥満細胞は細胞内の顆粒を放出しますが、その頼粒には、化学伝達物質のヒスタミンやロイトコリエンなどが含まれています。ヒスタミンは、血管拡張作用により皮膚にかゆみやじんま疹を引き起こすのではないかとされています。アレルゲンが侵入すると、数分から数10分で症状があらわれます。アトピー性皮膚炎では赤いブツブツしたじんま疹、花粉症では鼻炎や結膜炎の症状があらわれます。ロイトコリエンなど、そのほかの化学伝達物質は、白血球の一種の好酸球や好中球に働きかけ、紅斑や軽いしこりなどの炎症を引き起こします。こちらは数時間後、じんま疹が消えたころに起こり長く続きます(遅発型)。

遅延型では48時間以降に症状が出る
一方、Ⅳ型アレルギー反応では、感作Tリンパ球という特殊なリンパ球が関与しています。皮膚の表皮でランゲルハンスという細胞がアレルゲンの侵入をキャッチすると、その情報は真皮内の感作Tリンパ球に送られます。感作Tリンパ球では、ヘルパーT細胞が情報を受け取り、炎症を引き起こすさまざまな「リンホカイン=起炎物質」を放出します。そして、アレルゲンが侵入してから四八時間から五日ぐらいたつと、湿疹(かぶれ)が起こります。このため、Ⅳ型アレルギー反応は遅延型アレルギー反応ともいわれています。感作Tリンパ球は、アレルギー反応を起こしたアレルゲンの情報をずっと記憶して、アレルゲンが侵入するたびに、アレルギー反応を起こします。金属アレルギーなどの接触皮膚炎はこうして起こります。

アトピー性皮膚炎では独特のアレルギー反応が起こる
Ⅳ型アレルギー反応の主役は、感作Tリンパ球のうち、「ヘルパーT1型(Th1)細胞」ですが、アトピー性皮膚炎の場合は、「ヘルパーT2型(Th2)細胞」も関与しているのではないかと推測されています。Th2は「インターロイキン(IL-4、IL-5など)」という物質を放出し、B細胞を介してI型アレルギー反応を引き起こすといわれます。また、Th2は好酸球にも働きかけ、炎症を拡大化しているのではないかとされています。さらに、アトピー性皮膚炎のアレルギー反応では、lgG(免疫グロブリンG)も関与しているのではないかといわれています。このように、アトピー性皮膚炎では、独特のアレルギー反応が複雑にからみ合い、現状では、まだその全容が明らかにされていません。アトピー性皮膚炎の患者さんの血液を調べると、lgE抗体やlgGの数値が高い人が多いのですが、必ずしも高くない人もいます。つまり、アトピー素因だけでは説明しにくい面もあるといわれます。皮膚の保護機構(バリア)が弱い、いわゆるアトピー肌(アトピック・スキン)が、外部の刺激を受けて、かゆい炎症を起こすことがあるし、アレルゲンの侵入も許しているのではないかといわれています。

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