高血圧 - 血圧の測り方2
左右どちらの腕で測ればよいか
家庭用血庄計は、基本的に左腕にカフを巻く設定になっています。カフを巻くなどの操作を、利き腕の右で行えるようにするためです。しかし左利きの人が、右の腕にカフを巻いて測定しても、血圧値にそれほど大きな差は出ないようです。ただ、左右の腕に差のある人もいます。最初に左右どちらの血圧も測ってみるとよいでしょう。左右の血圧に明確な差があるようなら、かかりつけ医に伝えて値の高いほうで測るようにしてください。
朝食前と就寝前の1日2回測定するのが理想的
家庭血圧の測定は、理想的には、朝と夜の1日2回測りたいものです。朝は、朝食前に測定します。朝の血圧は通常、1日のうちでいちばん高いので、このときに低ければ、あまり心配はいらないでしょう。また降庄薬を使用している場合は、薬を服用する前に測定します。それにより、薬が朝まで効いているかどうか、判定することができます。夜は、就寝前がベストです。血圧がいちばん低いはずの就寝中に、血圧の高いタイプの人がいます。就寝中に計測はできませんが、就寝前の血圧によって、夜間の血圧を推定することができます。夜の測定の場合、飲酒後や入浴後は一時的に血圧は下がりますから測定は避けてください。飲酒したときや、入浴してしまったときは、あえて測定しなくてもよいでしょう。
測りすぎると、かえってストレスになることも
少し血圧値が高く出ると、何回も何回も測定する人がいるものです。しかし、血圧は常に変動していますし、何度測っても、自分が求める血圧値になるものではありません。値を気にしすぎると、それがストレスになってかえって血圧が上がる「血圧不安症」になる可能性があります。
■血圧不安症にならないためのポイントは?
・血圧は常に変動することを覚えておく
・気になるときには1週間ほど血圧測定を休む
・血圧ばかり気にならないよう、夢中になれる趣味をもつ
・血圧値に一喜一憂せず、あくまでも医師への情報提供と割り切る
血圧は繰り返し測っても大丈夫?
何回も続けて測っていると、腕がしびれたりすることがあります。腕のしびれは血管を圧迫することで、血液の流れが一時的にストップするために起こります。三回くらい続けて測ったら、腕を高く上げて手を振ったり、手掌を閉じたり開いたり数回繰り返してください。こうするとしびれはとれてきます。また、「何度も血圧を測ると血管を傷めないか」という質問がありますが、基本的には心配ありません。ごくまれに腕帯で締めつけた皮膚の一部の毛細血管から、少量の皮下出血を起こすことがありますが、これも全く心配はありません。ただし、あまり何回も続けて測ると、腕がうっ血して血液の流れが悪くなり、血管音が聴きとりにくくなります。逆に、何回も測っているうちに緊張がとれて、血圧が安定し、血圧値が低く出る場合もありますので、繰り返し測定することが必要なこともあるのです。しかし、先にも述べたように何回も血圧を測ることによって、腕がうっ血して血管音が弱くなることがあり、その際に第一音を聴き逃すと、誤った低めの値になってしまいます。
血圧計の手入れの仕方は?
血圧計は計器ですから、一年に一回は保守のためにチェックをする必要があります。
<水銀式血圧計>
1.水銀はごくわずかずつですが蒸発します。留点が0点に合っているか確認してください。0点より下がっている場合には水銀を足す必要があ。ます(0点より上がっている場合は、腕帯の空気が完全に抜けているか確かめてください)。
2.使用後は、血圧計を少し右に傾けて水銀を完全に水銀貯蔵部に入れてからロックしてください。これは大切なことで、必ず行ってください。
3.水銀の柱が切れてしまったときは、血圧計の上部を軽くたたいて降ろすか、またはロックをはずしたままそっと左右へ傾けて上下の水銀をくっつけてください。
<自動血圧計>
1.正しく作動しているかどうか、ときどきチェックする必要があります。
2.家庭では電池よりもアダプターを用い直接コンセントに差し込んで使用してください。
3.衝撃に対してとても弱いですから、取り扱いは特に丁寧にしてください。
自動血圧計のチェックの仕方は?
「血圧がおかしい」というときのほとんどは、正しい測定をしていない場合か、あるいは血圧が変動しているために前に測った値と違っている場合です。ですから、血圧計を疑う前にもう一度、落ち着いて正しい方法で測定してみてください。測定方法については自動血圧計の測り方を参考の上、次の点に注意して測ってください。
●姿勢・腕の位置
●腕帯の巻き方
●周囲の環境(騒音・振動がない)
●電池の期限
その他の機械的な故障はメーカーで修理してもらうことになります。
自動血圧計の選び方は?
「自動血圧計を買ったが使い方がわからない」とか「うまく測れなくて結局使っていない」などという話をよく聞きます。自動血圧計は腕帯を巻いてボタンを押すだけで加圧、測定、排気を自動的に行う便利なものです。特に高齢者など力が弱くゴム球でしっかり加圧できない人には、自動血圧計は使いやすいでしょう。自動血圧計の値段ですが、高ければ高い理由がはっきりしているものがよいのではないでしょうか。自動血圧計の一般市販価格は一万円前後ですが、次のような点を注意して選べばよいでしょう。
1.取り扱い説明書がわかりやすく、しっかりしていること。特に、使い方の間違いが多いことを考えると当然のことです。
2.本体や腕帯のつくりがしっかりとしていること。
3.アフターサービスがしっかりとしていること。電話による使い方相談を受けているメーカーもあります。
自動血圧計にはさらにプリンターがついているのもあります。測った時刻も印刷されて出てくるので便利といえば便利ですが、毎日の結果はノートに写せばよいことです。買うのでしたら、できるだけシンプルなもののほうが値段も安くてよいでしょう。
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