高血圧 - 血圧を下げる食事その2
黒糖ヨーグルト
しなやかな血管を作る
血圧が高くなると、血管に大きな負担がかかり、脳血管障害が引き起こりやすくなるとされてきました。しかし、これまでの研究により、たとえ血圧が高くなっても、エラスチンという成分を十分にとっていれば、脳の血管を守れることが明らかになりました。エラスチンは、血管内の細胞に柔軟性を与える物質。弾力繊維という別名を持つほど弾力性に優れ、しなやかで強い血管を保つことができるのです。エラスチンは、細胞のターンオーバー(新しいものとの入れかわり)に欠かせない物質なので、体が成長する時期は合成能力が高く、体内で大量に作られます。しかし、体がほぼでき上がる20歳前後を境に、体内の合成能力は徐々に減っていきます。こうなると、エラスチンが不足し、血管の老化が急激に進むことになります。また、血圧が高くなると、血液が血管内にしみ込み、エラスチンをとかしてしまうため、血管はもろくなってしまいます。
乳酸とグリコール酸がエラステンの原料に
そこでおすすめなのが、ヨーグルトに黒糖をまぜる「黒糖ヨーグルト」です。ヨーグルトに含まれる乳酸は、エラスチンの原料に欠かせない成分。さらに、エラスチンを増加させるのが、グリコール酸という成分で、これは、黒糖に含まれています。黒糖ヨーグルトをとれば、それぞれに含まれる乳酸とグリコール酸が結びつき、しなやかな血管のもとになるエラスチンを作り出すことができます。この黒糖ヨーグルトの効果をさらに高めるには、夕食後にとるのが最適です。エラスチンは、血管が修復される夜間に合成されるため、夕食後にとれば血管を強化する効力が高まります。
黒糖ヨーグルトの作り方
材料と作り方(1杯分) ヨーグルト100gに黒糖5gをかけ、よくかきませて食べる
わかめヨーグルト
アルギン酸には血圧を下げる作用がある
わかめは、カルシウムやマグネシウム、鉄、リン、亜鉛、ヨードなど、人間に必要なミネラル成分を含む、とてもヘルシーな食品。まさに海からの贈り物といえます。また、ミネラルのほかにもビタミンA・Kなどのビタミン類も含まれており、EPA系の脂肪酸も豊富です。そのうえ低カロリーと、いいことばかりです。なかでも注目したいのが、わかめに含まれるアルギン酸という水溶性の食物繊維でぜんす。アルギン酸には、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にして便通をよくする働きがあるほか、血圧降下作用があることもわかっています。アルギン酸は、海中にあるときにはカルシウムと結合することによって、水にとけないようになっています。このアルギン酸は、胃では消化吸収されず、ほとんどが腸に達します。そして、消化管の中にあるナトリウムと結合してアルギン酸ナトリウムとなり、水にとけるようになるのです。ナトリウムと結合するということは、ナトリウムを吸着するわけですから、血圧を下げると考えられるわけです。
善玉菌が大腸まで届くようになる
そこでおすすめなのが「わかめヨーグルト」 です。ヨーグルトに含まれる乳酸菌などの善玉菌は、ふつうは胃の中の胃酸で死んでしまいます。ところが、わかめの食物繊維が善玉菌を包んで胃の中を通過してくれれば、善玉菌が死ぬ率は低くなり、生きたまま腸まで届くことが考えられます。こうして善玉菌が大腸まで届けば、そのエサとなる食物繊維がいっしょに来てくれているわけですから、相乗効果で善玉菌がさらにふえてくれます。もちろん、たとえ胃の中で善玉菌が死んだとしても、それが大腸に入れば、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境の改善に役立ちます。また、ヨーグルトの乳酸菌によって、わかめのミネラル成分、とくにカルシウムの吸収がよくなりますから、まさに一石二鳥の効果です。わかめマヨネーズとわかめヨーグルトを、うまく毎日の食生活にとり入れて、健康の維持に役立てましょう。
わかめヨーグルトの作り方
材料(1回分) ・乾燥わかめ 約2g
・プレーンヨーグルト(無糖)約150ml
※生わかめを使用するなら約20g
作り方
1.わかめを表示どおりに水でもどしてから、こまかく刻む。塩蔵わかめの場合は、水洗いして塩分をよくとる。
2.わかめを器に入れて、ヨーグルトと合わせる。
3.よくませたら、でき上がり。好みで、はちみつ、ごま、きなこなどを入れると食べやすくなる。
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