![]() |
Life in the future40代からの体の悩み |
|
|
|
| 狭心症の発作 | 心筋梗塞の発作 |
| ・労働や運動時におこる ・最大15分程度で治まる ・安静にすると治まる ・吐きけや便意は少ない ・血圧降下、顔面蒼白などのショック症状はまれ ・ニトログリセリン舌下錠が有効 ・死亡するケースは少ない |
・突然の激しい胸痛と苦悶 ・30分以上、長時間続く ・安静にしても治まらない ・吐きけや便意などをともなうことが多い ・ショック症状になる ・ニトログリセリンは効かない |
腎臓には無数の血管があり、血液中の老廃物を濾過して尿をつくっていますが、高血圧の八は徐々に細い血管などが硬く狭くなり(細動脈硬化)、血流が悪化して腎臓の働きが低下します。これが腎硬化症で、通常は高血圧を放置して10年ほどで現れます。しかし、進行が遅いので、重症化したり(血圧もさらに上昇する)、末期(腎不全)に進んで人工透析が必要になる人は多くありません(10%以下)。例外は悪性高血圧のケースで、すぐ治療しないと腎硬化症が急激に進み、数週間~数ヶ月で腎臓の機能が失われます(悪性腎硬化症)。
高血圧では、心臓が血液を送り出すのに強い力が必要になります。そのため心臓の筋肉に負担がかかり(主に左心室)、徐々に厚くなっていきます。これが心肥大で、高血圧を未治療の人の約半数に見られますが、通常は特別な障害も症状も見られません。しかし、進行すると心臓のポンプとしての力が低下して血流が悪化し、内臓に血液が停滞して種々の障害がおこります(うっ血性心不全)。当初は息切れや動博などが現れ、悪化すると激しい呼吸困難症状で(心臓喘息)、顔や手足のむくみなども見られます。
胸部や腹部の大動脈で動脈碓化(粥状硬化)が進むと、動脈唯が次第に変形して"こぶ″(瘤)状のものができます。これが人動脈瘤で、破裂して大出血する危険があります。
主に足の主要動脈の血流が悪化し、歩行中にふくらはぎなどに痛みやしびれ、けいれんなどがおこります(休むと治る→「間欠性跛行」)。患者さんの60%程度は高血圧です。
脂質には中性脂肪やコレステロールその他の種類がありますが、遺伝や生活習慣、糖尿病などの影響で血液中の脂質(血清脂質)の総量が増えたり、バランスが狂うことがあります。これが高脂血症で、コレステロールが過剰なタイプ(高コレステロール血症)では動脈硬化(粥状硬化)が悪化しやすく、狭心症や心筋梗塞などが多発します。近年は高脂血症が激増し、高血圧の30~40%に高脂血症が見られます。高血圧と高脂血症があると、動脈硬化の危険度が著しく高まります。
人間は飲食物の糖質をブドウ糖に変えてエネルギー源にしていますが、糖尿病では膵臓から分泌されるホルモン(インスリン)の働きが不足してブドウ糖を利用できなくなります。そのため、使われないブドウ糖が血液中にだぶつき(高血糖)、それが続くと、過剰な糖分の悪影響で血管が傷んで病的な動脈硬化が進行します。そして、眼(眼底)の出血や腎臓障害、神経障害、狭心症・心筋梗塞などの種々の合併症で寿命を縮めます。糖尿病も主に遺伝や生活習慣の影響で発病しますが、日本でも急増中で、高血圧の10%程度が糖尿病を合併しています(糖尿病予備軍の境界型糖尿病は、高血圧の30~40%に見られる)。高血圧と糖尿病がある場合も、合併症による死亡率が大幅に高まります。
細胞の中の遺伝子(DNA)の本体の核酸の老廃物である尿酸が血液中に異常に増えるもので、患者さんの10%程度は痛風になり、足の指の関節などに激痛がおこります。高尿酸血症は遺伝や肥満、飲酒などの影響でおこりますが、高血圧の人にも見られるため、注意が必要です。