40代 健康

Life in the future

40代からの体の悩み
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vol.2 大腸がんはどんな病気か
vol.3 大腸がんの自覚症状
vol.4 大腸がんの検査
vol.5 大腸がんを確定する検査
vol.6 大腸がんを確定する検査2
vol.7 大腸がんの治療 ステージ
vol.8 大腸がんの治療
vol.9 開腹手術と腹腔鏡手術
vol.10 人工肛門
vol.11 放射線療法・抗がん剤治療
vol.12 がんの再発と転移
vol.13 手術後・退院後の食事

大腸がん - 手術後の日常生活

「大腸がんの手術後・便の回数や状態が大きく変わった」など、日常生活で心配なことや不自由な点への対処はどうすればいいでしょうか?手術前の日常へ戻るため、注意すべき点を紹介します。

適度な運動が体調の回復を助けてくれる

ウォーキング

入院中に体重が減った人は多いのではないでしょうか。もちろん、大腸がんの手術後は摂取エネルギーが低下するのですから、体重が落ちるのはあたりまえのことです。しかし、入院してから手術を受けるまでの問にも体重が減ったという人がいるのではないでしょうか。これは、入院中は病院内を歩くくらいで、いわゆる運動をする機会はなかったでしょうから、筋肉が細くなってしまったためです。その分、体重も減ってしまうのです。このように、手術によるダメージと筋肉量の減少で、退院直後は体重とともに相当に体力が落ちた状態です。退院したら少しずつ運動をして、筋力を取り戻すことが体調の回復につながります。筋力を鍛えるといっても、息を止めて行うような激しい筋力トレーニング(無酸素運動)などをはすすめられません。手術の傷の痛みが完全に取れるまでには、個人差はあるもののだいたい3カ月くらいはかかります。その間は、軽いストレッチからはじめて、酸素を体内に取り込んで運動するウォーキングやスイミング、サイクリングなどの有酸素運動をして少しずつ体力を取り戻していくといいでしょう。スイミングなら水中ウォーキングから始めるといいでしょう。いちばんのおすすめは、ウォーキングです。ウォーキングなら、いつでも、どこでもできます。わざわざトレーニングウェアや水着に着替える必要もありません。はじめのうちは、家の中を歩くのでもかまいません。慣れてきたら、散歩がてら、買い物がてら、近所を歩いてみましょう。はじめのうちはゆっくりでもいいですが、体や傷の状態を確認しながら少しずつ速度を上げていきます。体力がついてきたら30分くらいを目安にしましょう。
軽く汗をかく程度の強度と運動量(「ちょっときついかな」と思うくらい)がちょうどいいリハビリになります。ウォーキングするにあたって注意してほしいことがあります。運動強度の目安は「軽く汗をかくくらい」と言いました。汗をかくということは、水分補給をしなければ脱水を起こしてしまいます。「のどが乾いたな」と感じたときには、すでに脱水が始まっています。ですから、のどの乾きを感じる前にこまめに水分補給をすることが大切です。下痢ぎみの人や頻便の人は、ウォーキングコースの公衆トイレなどをチェックしておいて、便意をもよおしたらすぐにトイレに入れるようにしておきます。トイレに間に合わない緊急事態のことも考えて、失禁パッドを用意しておくのもいいでしょう。排便のことを気にして家に閉じこもりがちになってしまったのでは、ますます体力が落ちてしまいます。できるだけ、安全を確保して外に出るようしてください。いずれにしても、「ちょっときついかな」という程度の運動を、毎日行うことがリハビリのコツです。

自分なりのリズムに慣れる

排便

大腸がんの手術をした場合、程度の差こそあれ、しばらくの間、排便の調子がつかめず苦労します。一般には軟便や下痢ぎみになることが多く、逆に便秘になるケースもあり、もとの便の状態に戻るには通常数週間から2カ月程度が必要(長い患者で3~6カ月ほど)です。その間は、便の状態を少しでもコントロールするため、食生活の工夫ジの表参照)に加え、生活面で気をつけるといいことがいくつかあります。排便の変化でいちばん不自由を感じることの多いのは、便が気づかぬうちに漏れてしまう状況です。これは、ただでさえ下痢ぎみになるうえ、手術で直腸を切除してしまった場合など、便をためておけなくなって、便意をもよおす回数が増えてしまうために起こります。こうした場合は、食事の内容に注意して腸に負担や刺激がかからないようにするほか、食事から排便までの時間差やタイミングなどを自分でもつかんで、徐々に整えていけるよう目指します。食事をとる時間を規則的にするだけで、そのうちに排便のペースがつかめ、回数自体も自然に減らすことができるようになります。何よりよくないのは「便が漏れるのでは」と、気にしすぎること。つねに心配している状態は、それ自体デリケートな腸にとってストレスになり、下痢を誘発する悪循環におちいるからです。どうしても心配なときは、吸水性のある失禁用のパッドを下着に当てるなど、むしろ「漏れても大丈夫」という気分になってリラックスするようにしましょう。その点、運動のところで紹介したウォーキングなどは、恰好のストレス解消にもなり、排便のコントロールの面でもおすすめです。便のことが心配で外に出られない、というのでは心も体も元気をとり戻せませんので、積極的に歩いてみることです。同じく便が漏れるのを恐れるあまり「水分を極力とらない」という方もいますが、ただでさえ下痢ぎみのところに、水を飲まないのでは脱水症状を起こすことになりかねません。そんなときは冷水ではなく、せめて白湯を飲むようにしてください。

便秘と頻便を繰り返す人も比較的多く、便が出始めると1日に4~5回行くが、その後は2~3日まったく便は出ないというような交代性便秘の人は多いのですが、これは異常ではありませんので、そのパターンに慣れていただければよいと思います。また、便秘のときに牛乳をコップ1杯飲むと便が出る人もいます。このように食事などで排便が調整できるようになることを自分なりに見つけ出せることは重要です。手術をしたあと、はじめから排便の悩みのない人はほとんどいません。排便は、非常にデリケートなもので、精神的なストレスでも大きな影響を受けます。排便が不安で家に閉じこもり、排便のことを一日中考えている患者さんがよくいます。積極的に外出し、仕事や散歩など、日常生活の活動のなかで排便のタイミングを自分なりに調整し、少しずつ自信をつけていくことが手術後の生活を快適に送るコツです。

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