40代 健康

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vol.2 大腸がんはどんな病気か
vol.3 大腸がんの自覚症状
vol.4 大腸がんの検査
vol.6 大腸がんを確定する検査2
vol.7 大腸がんの治療 ステージ
vol.8 大腸がんの治療
vol.9 開腹手術と腹腔鏡手術
vol.10 人工肛門
vol.11 放射線療法・抗がん剤治療
vol.12 がんの再発と転移
vol.13 手術後・退院後の食事
vol.14 手術後の日常生活

大腸がん - 大腸がんを確定する検査

がんの位置や大きさ、ポリープの有無などを確認するために注腸造影検査と大腸内視鏡検査があります。ここでは、それぞれの長所と短所を見ていきましよう。

注腸遺影検査

注腸遺影検査

注腸検査は、バリウムというX線が通過しにくい物質を使って、大腸がんそのものをレントゲン写真に写す検査で、胃のバリウム検査と同様にバリウムと空気による二重造影法という方法で撮影を行います。具体的には、まず250~300mlのバリウムを肛門から全大腸に行きわたるように注入します。次に空気を注入して大腸をふくらませ、患者さんに透視台の上で回転してもらいながらさまざまな角度でX線撮影を行います。注腸検査で大切なのは前処置とよばれる検査前の準備で検査の2日前から食事を検査用に変えたり、下剤を服用したりして大腸をきれいにする必要があります。それは、大腸に便が残っていると病気が見えなくなってしまう可能性があるほか、便によって作られた影を病気と誤診する可能性があるからです。
往腸検査は、以前は大腸のスクリーニングとしてよく行われていましだが、大腸カメラの普及により現在は、その需要は減っているのが現状です。しかし、病気の広がりを診断し、がんの全体像を把握する上で大変有用であり、とくに、手術を行う上でがんの解剖学的位置関係を理解するためには必須といえます。また、注腸検査は大腸がんの診断のみならず、胃がんや膵がん、卵巣がんなどの広がりを診断する検査としても用いられています。

大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査

「大腸がん検診ガイドライン」では、検査の感度が95%以上と非常に高く、相応に死亡率減少効果があるとされている検査です。肛門から内視鏡(先端にレンズとビデオスコープがついている)を挿入し、大腸内の様子をモニターで確認します。内視鏡を入れた後、肛門から大腸に空気を送ってふくらませ、大腸内を見やすくします。施設によっては病変の表面を最大で100倍まで拡大できる内視鏡を使って、より精密な検査を行うことができます。大腸の中はきれいにしておく必要があるため、検査前日までは消化のよいものをとらなければなりません。便秘の人は下剤を飲む場合もあります。検査当日は腸洗浄剤を飲んで、便が透明に近くなるまでトイレに行って腸の内容物を出します。この作業で半日近くかかることがあります。検査自体は20分程度です。ポリープが見つかった場合、そのまま切除する施設もあります。これまで大腸内視鏡検査は、痛みをともなうといわれていました。その原因は、内視鏡の挿入方法にありました。従来はループ(輪)をつくって挿入していたため、曲げた部分で強い力が加わったり、腸管が引っ張られたりすることが痛みを引き起こしていたのです。しかし現在では、内視鏡を直線的に挿入していくので、以前にくらべると格段に痛みは小さくなっています。

この検査の長所は、大腸がんの確定診断が可能だということです。注腸造影検査などでは発見が難しい微細な病変や平坦ながんを見つけることができます。そういった怪しい病変が見つかった場合、内規鏡で採取した組織を顕微鏡で調べることで、がん細胞があるかどうかを確認できます。これを病理検査といいます。病理検査の結果は数日で出るので、がんが見つかって治療方針を決定する場合も迅速な対応が可能です。短所は、医師の技量に左右される要素が大きいことです。検査としては比較的新しい方法で、まだ画一的な施行方法が確立されているわけではありません(検査を受ける人の大腸の状態にも個人差があるので難しいという面もあります)。上手な医師が行えば、くすぐったい程度の感覚で検査が終了することが多いのですが、経験が浅い医師が行った場合、痛みを感じることがあります。また頻度は多くないものの腸管を傷つけてしまうこともあります。すぐれた手技を持つ医師であれば、検査時に麻酔は必要がないか、浅い麻酔をかける程度です。しかし、経験の浅い医師が痛みを和らげるために深い麻酔を使った結果、腸管が傷ついたことに気がつかないというケースもあります。さらには、大腸がんは検査する部位が大腸だけに、使用する内視鏡はしっかりと消毒されている必要があります。そういった医療機器の管理がしっかりとされている施設でないと、本来検査自体とは関係がない部分で、細菌などに感染する心配が出てきてしまいます。このようなことからも大腸内視鏡検査を受ける場合は、医療機関の選択を慎重にするべきです。HPに年間の検査数を明示している施設はたくさんありますので、事前に確認したうえで、検査の前には麻酔のことや消毒のことなど、気になる疑問を医師に相談するといいでしょう。以上のふたつの検査を両方行い、大腸がんを診断するのが理想的です。注腸造影検査で大腸全体を確認し、注腸造影検査では発見しずらい病変を大腸内視鏡検査で見る。この二段構えの検査を行うことが、より確実にがんを早期発見するポイントになります。

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