40代 健康

Life in the future

40代からの体の悩み
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vol.2 大腸がんはどんな病気か
vol.3 大腸がんの自覚症状
vol.4 大腸がんの検査
vol.5 大腸がんを確定する検査
vol.7 大腸がんの治療 ステージ
vol.8 大腸がんの治療
vol.9 開腹手術と腹腔鏡手術
vol.10 人工肛門
vol.11 放射線療法・抗がん剤治療
vol.12 がんの再発と転移
vol.13 手術後・退院後の食事
vol.14 手術後の日常生活

大腸がん - 大腸がんを確定する検査2

超音波検査

超音波検査はプローブと呼ばれる端子から3.0~7.5MHzの超音波を発信し、体内で反射してきた超音波を受信することで画像を作成する診断装置です。CTと違ってX線を使用しないため、検査に上る被曝はなく、何度も手軽に行えるのが特徴で、主に病気のスクリーニングに用いられます。大腸がん患者に対する超音波検査の主な目的は肝転移の検索ですが、その診断能は患者さんの体型や腸管ガスの状況に大きく左右されますので、すべてにおいて有用とは言えません。しかし、CTでも不明瞭な肝転移を検出できる場合もあり、スクリーニングとして一度は行う必要があります。また、超音波検査は術後の定期的な転移の検索にも用いられます。

超音波内視鏡検査(EUS)と拡大内視鏡検査

大腸の壁は5層構造(肛門の近くは漿膜はない)になっています。大腸腺腫(ポリープ)やがんは壁の一番内側の粘膜というところから発生します。腺腫とがんの大きな違いは浸潤する(拡がる)かどうかです。がんは放置していると次第に浸潤していきます。その際、一番問題となるのはがんがどれくらい深くまで浸潤しているか(潤達度)です。何故かというと、深く浸潤すればするほど転移の危険性か高くなるからです。一番浅い粘膜層にがんがとどまっている間は、転移はしません。しかし、粘膜下層、固有筋層へと深く浸潤すると、深い層には血管やリンパ管が豊富なため、リンパ節への転移の可能性が高くなっていきます。深達度がわかることで何が大切かというと、治療方針の決定に役立つことです。粘膜層にとどまっているがんは、ほとんど転移をしません。このことは何を意味するかというと、がんがその粘膜層の局所にしか存在しないということです。つまり局所のがんを切除しさえすれば、がんを治すことができるということになります。すなわち、内視鏡治療の適応ということになります。一方で、粘膜下層以深に侵潤したがんでは、リンパ節への転移の可能性がありますから、リンパ節も一緒に切除しなければがんを治したことにはなりません。つまり外科手術の適応ということになります。壁深達度を調べる検査として、超音波内視鏡検査(EUS:endoscopic ultra sonography)、拡大内視鏡検査、注腸X線検査などがありますが、ここでは超音波内視鏡検査と拡大内視鏡検査について説明します。超音波内視鏡は内視鏡の先端に超音波振動子が装着されており、腸管の内側から超音波を出して、消化管の深層や消化管外の情報を得ることができます。大腸がんにおいては、探達度診断やリンパ節転移の有無、周辺臓器への浸潤の有無を診断することが可能です。

CT検査

CT検査

検査には単純CT検査と造影CT検査のふたつがあります。単純CT検査とは造影剤を使用しないで検査するもの。造影CT検査は造影剤を使用して検査するものです。造影剤とは映し出される画像にコントラストをつけたり、特定の組織を強調して撮影する目的で投与される検査用の医薬品です。CT検査の場合、静脈に注射するタイプのヨード剤という薬剤が使われます。検査時間は撮影する部位によって違いはありますが、腹部のCT検査の場合はおよそ10~15分です。最近では撮影した部位を3D化した立体映像にしたり、カラーの立体動画にできるように進歩したCTもあります。
頻度は少ないですが、造影剤による副作用として吐き気やかゆみ、じんましんなどが出る場合があります。きわめてまれですが、血圧低下、呼吸困難などの重いものもあります。副作用は検査中から検査後1時間くらいに起こることが多いのですが、数日が経過してから出ることもあります。体に異常を感じたら医師にすぐ知らせてください。以前に造影剤によるアレルギー症状が出たことがある人や気管支喘息を持っている人は、造影剤を使用できません。検査後、造影剤は尿と一緒に排泄されます(1日でほぼすべてが体外に出ていきます)。水分を多めにとることを心がけましょう。そのほか、造影剤は母乳に移行しますので、授乳中の人は検査後48時間くらいは、授乳を控えてください。なお妊婦は、基本的にこの検査は受けられません。また常用している薬がある人は、あらかじめ医師に確認をとりましょう。特にある種の糖尿病の薬は、検査後48時間は服用することができません。検査部位によっては、貴金属類が妨げになる場合がありますので装身具や磁石がついたタイプの絆創膏は外しておきましょう。

MRI検査

MRI検査

CT検査と同じように、機器の輪のなかに入って撮影します。撮影時は大きな音がしますが、ヘッドフォンなどで音を軽減することができます。CTと違ってX線を使わないので被曝はありません。どうしても被曝が嫌だという人は、MRI検査で調べることができます。骨や空気による画像への影響が少ないことも長所のひとつです。検査の3時間前から食事を控えますが、水分は摂取できます(医師に制限される場合もあります)。検査時間は20~40分です。また強い磁力を使用しているので、以下の人は検査を受けられません。心臓にペースメーカーを入れている/金属製の心臓人口弁を使用している/人工内耳や人工耳小骨を使用している/神経刺激装置を使用している/除細動装置を使用している/骨成長刺激装置や注入ポンプを使用している/磁力による義眼や磁力部分が着脱不能な義歯を使用している/冠動脈などに磁性体のステント挿入後2カ月未満など。そのほか、脳動脈痛手術による金属クリップ、コイルやそのほかの金属が体内にある人は、材質によっては検査を受けられないことがあります。撮影室内への金属や磁気を発生するものの持ち込みはできません。アイラインやマスカラも火傷を発症した事例があるので、検査前に落としましょう。こちらも基本的に妊婦は検査を受けられません。CT検査と同じく、造影剤を使用して検査をすることもありますが、使用する造影剤の成分は違うものです。副作用の頻度はCT検査用の造影剤よりも少ないといわれていますが、同じような種類の副作用が想定されます。

PET検査

PET(ペット)とは、Positron Emission Tomography(ポジトロン・エミッション・トモグラフィー)の略で、ポジトロン(陽電子:プラスの電気を帯びた電子)を放出するアイソトープで標識された薬剤を人体に注射し、その体内分布を特殊なカメラで映像化する診断法です。また、PETにCT装置を組み合わせたPET-CTと呼ばれる装置も全国で稼働しています。検査に使用される薬剤はブドウ糖の一種であるFDG(2-デオキシ2-フルオローD-グルコース)と呼ばれるもので、ブドウ糖代謝が活発な部分に取り込まれ画像化されます。がんは正常臓器よりもブドウ糖代謝を活発に行っており、FDGを強く取り込むため、小さい病変でもがんのところが強調されて映し出されます。CTやMRが組織の形態を反映した日射象であるのに対して、PETは組織の機能を反映した画像と言えるでしょう。
大腸がんにおけるPETの役割は主に遠隔転移の検出です。CTで全身の転移を探すよりもPETの方が直感的に病気を見つけやすいという利点があり、肝転移の検出能はCTやMRよりも優れているといわれています。しかし、PETも万能ではなく1cm以下の病変は検出率が高くないほか、がんだけでなく良性腫瘍や炎症巣、場合によっては正常組織にも取り込まれることがあるので、他の画像とあわせた総合的な判断が必要です。

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