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歯の悩み - インプラントの治療の流れ

インプラント治療には1回法と2回法があります。本書は広く用いられている2回法で説明しています。これに対し、インプラント理入(まいにゅう)手術時にインプラント体の一部を歯肉の上に需出させておき、2回目の手術を行わないのが「1回法」。2回法は手術回数が多いものの感染のリスクが1回法より低く、骨や歯肉の増生が行いやすいのが特長です。しかし、最近では患者さんの状態に合わせて1国法、2回法を使い分け、最大の効果を引き出す歯科医が増えつつあります。単に回数で判断せず、インプラント体周囲の骨や歯肉の状態に合わせたインプラントシステムや手術方法を歯科医と話し合ってください。

インプラント治療は自然治癒期間に時間を要するため、治療の開始から終了までだいたい4~7か月かかります。
1回日の手術後インプラント体と骨が結合するまで2~5か月
2回目の手術後歯肉が落ちつくまで約1か月
仮歯の取り付け後上部構造の完成まで約1か月
これが基本パターンですが、人それぞれ治療内容が異なるので、このかぎりではありません。インプラント治療は、人工物と人間の体が本来持っている治癒能力を融合させた治療法です。ですから、自分の都合で期間を短縮することは不可能です。治療の流れをよく理解し、スケジュール調整ができる余裕を持って治療に取り組むことが大切です。実際のインプラント治療は、まず歯科医と患者とのコミュニケーションから始まります。患者は症状と希望を歯科医に伝え、歯科医は診査によって症状を正確に把握し、患者に最適な治療法を説明するとともに治療方針を提案します。

詳しい治療の内容

コミニケーション

どこが不便で困っているか、どこをどのように回復したいのか、という自分の希望を明確に歯科医に伝えます。治療法についてよく理解することも、納得のいく治療を受けるために大切ですので、わからないことがあったらはじめに解決しておきましょう。

検査

希望どおりの治療を行うために、歯型をとって模型をつくったり、レントゲンを使って歯や骨の状態を細かく確認します。標準的な診査は次のような内容です。
[レントゲン撮影]
・歯列全体
[CT撮影]
・インプラント体埋入部
[噛み合わせのチェック]

噛み合わせに不具合があると、歯の一部に負担がかかることになります。すべての歯に平均的に力が加わっているかを診ます。歯型をとって模型をつくり、咬み合わせを診査する装置(唆合器)に取り付けます。これを用いて歯列や咬み合わせのチェックはもとより、最終的な上部構造の予想形態をワックスでつくります。いわば治療の青写真(設計図)のようなものですが、この操作がもっとも重要なのです。

術前診査でのチェック項目

血圧をはじめさまざまな慣性疾患の有無など、全身的な健康状態のチェックとは別に、主に口腔周囲の状態を把握することを「局所診査」と呼びます。インプラント治療が可能か否か、予後の推定、治療の難易度などは、インプラント埋入予定部位の骨の童や質、残っている歯やその周囲の歯肉の状態、神経や血管のはしり方などの解剖学的な視点に大きく左右されます。そのため、インプラント治療の術前診査は、インプラント体を埋入する部位の骨や歯肉の状態を診査することはもとより、残っている歯や歯肉の状態(主に歯周病にかかわる状態)、インプラント治療を施す部位のスペースや歯列との調和など多岐にわたります。通常の歯科検診で行うような診査は当然ですが、CT(コンピュータ・トモグラフィー)により顎骨の断面形状を把握し、場合によってはコンピュータ・グラフィックスや模型などで三次元的に骨の形態を再構築することも可能になっています。

●治療方針の決定

患者の希望と診査の結果を踏まえて、インプラント体を埋入する部位や数、インプラント体のサイズなどを計画します。歯科医はそれを治療方針とともに、患者に具体的に説明します。これはあくまでも歯科医からの提案なので、患者は、不安な点、納得のいかない点があれば率直な意見を伝えます。歯科医と患者がお互いに納得したうえで、治療方針を決めていくことが大切です。

●手術前の治療と検査

虫歯や歯周病は治療が必要
歯周病の原因となる虫歯や、歯槽骨にダメージを与えるような歯周病にかかっている場合は、手術の前に治療しておきます。インプラント体を埋人した部分の骨が両用病に感染し、せっかくのインプラント体が抜け落ちてしまう危険があるからです。

骨の再生や移植手術が必要な場合も…
インプラント体を埋入する部分の歯槽骨が不足している場合は、再生や移植の手術を事前に行います。

手術前の検査
血液検査など科学的な検査を行うこともあります。現在、なんらかの持病があったり治療を受けていたりする場合は、その病気の担当医にインプラント治療の相談をしたり、歯科の担当医と連携をとってもらうこともあります。インプラント治療が不可能な病気はほとんどありませんが、安全に手術を受けるためには、自分の健康状態を歯科医にも把握してもらうことが大切です。

コラム
下顎のチェック項目
下顎にインプラント体を埋入する際の解剖学的注意点は、①骨幅が不足していないか、②下歯槽神経(オトガイ神経も含む)までの垂直的距離は十分か、③下顎骨の異常形態はないか、が主なものです。術前診査ではインプラント埋入部位周囲の下顎骨の断面形状を把握することがもっとも重要で、隣接する歯根の状態、下歯槽神経やオトガイ孔の位置関係や距離を事前に知ることができ、偶発事故の防止に非常に有効です。
上顎のチェック項目
前歯部では骨幅の不足が深刻な問題になります。前歯部の骨幅は健康な状態でも薄く、歯の喪失に伴い急速に口唇側の歯槽骨が吸収されます。この部位は審美性に大いに関連しますので、インプラント体が埋入できるか否かだけでなく、上部構造が完成した際の審美性まで予測しなくてはなりません。したがって、上顎におけるインプラント治療では下顎以上に精密な診査が必要で、CTによる三次元的な画像診断は不可欠です。上顎の奥歯にインプラントが必要なじょうかくどうじょうがくこつ症例には、上顎洞(上顎骨の中にある空洞部分)が下方に拡大して、十分な長さのインプラント体が使用できないという問題が多く見受けられます。このような場合には、上顎洞内に骨を移植して垂直的な骨量を増加させるしか方法はありません。
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