40代 健康

Life in the future

40代からの体の悩み
HOME

40代 歯の悩み歯の悩み - 歯周病について

歯周病とは?

歯周病は生活習慣病のひとつで、40歳以上の日本人の85パーセント以上がかかっているといわれています。虫歯や歯周病のない健康な人の口腔内でも400種以上の細菌(常在菌)が存在していますが、そのうちの十数種類の細菌が感染症である歯周病の発症に深く関係しているといわれています。最近の研究によれば、重い歯周病を持つ人は糖尿病、心臓血管疾患、呼吸器疾患などにかかるリスクも高くなるといわれています。食事や呼吸の入り口である口腔に重い感染症があれば、そこから細菌や毒素が入り込んで内臓に悪影響を与えることは容易に想像がつきます。さて、みなさんが「歯周病」として理解している状態は、歯肉の炎症による腫れや出血を特徴とする歯肉炎と、歯を支えている骨(歯槽骨)が破壊される歯周炎に分けることができます。

歯肉炎

歯みがき不足により歯肉に炎症が起き、腫れや出血を特徴とする状態です。この場合は、正しい歯みがきや歯肉のマッサージなどを行うことで症状が改善します(妊娠中に発生する妊娠性歯肉炎、高血圧治療薬、てんかん治療薬を服用している人に見られる薬物性の歯肉炎などさまざまなタイプがあり、歯みがきだけでは改善しない場合もあります)。

慢性辺緑性歯周炎

もっとも多いタイプの歯周炎で、主に20代後半から始まり比較的ゆっくりと進行します。初期にはほとんど症状がなく歯みがきのときに出血がある程度ですが、進行するにしたがい、歯肉が腫れる、歯肉が下がる、膿が出る、歯がぐらつくなどの症状が出て最終的に抜けてしまうことがあります。したがって、歯周炎は早期発見が大切で、適切な治療により改善させることは可能です。

発症原因

歯周病の原因と進行状況、その特徴をまとめると次のようになります。これを機会に、現在の口腔衛生の状況を客観的に把握することをお勧めします。
①食後の歯みがきが不十分だと、食べかすを餌として歯と歯肉の隙間に細菌が増殖し、歯垢(プラーク)が付着します。プラークは細菌の巣です。
②繁殖した細菌はある種の毒素を出します。それにより歯肉だけの炎症(歯肉炎)が最初に発生します。
③歯肉炎を放置すると炎症が歯肉の深部(骨に近い部分)まで進行し、歯肉や歯槽骨を破壊する歯周炎に発展してしまいます。一般的に一度起こった破壊は、特殊な治療法を用いないかぎりもとに戻すのは困難です。
④炎症の進行に伴って歯肉が下がり、歯と歯肉の隙間から膿が出始めます。次いで、歯を支えている歯槽骨が溶け始めると歯がゲラゲラしてきます。さらに隙間は大きく深くなり、入り込んだ細菌は除去不可能になって、歯の周囲組織(歯周組織)が破壊されていきます。

歯周病の進み方

歯肉炎と歯周病の境界は、骨の破壊があるかどうかということです。骨が溶けて壊れていくというのに、歯周病には痛みがありません。かかり始めたときには、歯をゆすってもグラグラすることもないため、悪くなるまで放置されることが少なくありません。

初期歯周病 - 浅い歯周ポケットができる

歯周病 初期

歯肉炎が進んで、浅い歯周ポケットができます。歯槽骨の破壊も始まっていますが、歯がグラグラするような自覚症状はありません。レントゲンをとってみれば骨の破壊度わかります。歯石が歯に沈着していることが多いので、定期検診のときに歯石を取ってもらい、ブラッシングとデンタルフロスを使ったケアを続けることで症状の進行はくいとめられます。

中期歯周病 - 歯がグラグラ

歯周病 中期

さらに歯槽骨の破壊が進んで、歯周ポケットは深くなって歯がグラグラし、固いものがかみにくくなります。歯肉もブヨブヨとして、膿が出て口臭もひどくなります。治療ではまず、歯根のセメント質についた歯石を除去します。エナメル質(ホウロウ質)はガラスのようにツルツルしていますが、セメント質は質が粗く、それに比べるとやわらかくザラザラしています。ここに汚れがこびりついたら、もはや磨けば取れるというものでありません。歯根は奥歯なら2~3本あり、複雑な形状をしています。超音波振動を利用した器具などを使って、歯根を探りながら歯石を見つけ出してかき出します。器具が届かないときには、歯肉に隠れている歯根が見えるように歯肉にメスを入れて歯根を露出させ、汚れた歯根をきれいにしてから歯肉を縫合して歯根をおおい、元に戻します。もちろん麻酔を使って行うので、痛みはありません。溶けた骨は元には戻りませんが、この外科的手術で進行をくいとめることができ、歯を抜かずにすみます。その後のケア次第では歯肉も正常に戻り、歯を失うことなく生活することも可能です。

重症の歯周病 - かめないほど歯はグラグラ

歯周病 後期

重症の歯周病は、歯槽骨はほとんど溶けてなくなり、歯の根がむきだしになります。歯はものをかめないほどグラグラし、押すと歯並びが変わるくらいの状態です。歯肉から血や膿が出てるので口臭がひどく、最後には抜け落ちてしまします。歯周ポケットの歯周病菌が血液に入り込み、さまざまな病気を引き起こすことにもなります。ひどくなった歯周病をすっかり治す方法は、唯一歯を抜いてしまうこと。不快症状から開放されたい場合は、これしか方法はありません。歯周病が重症になると歯を失ってしまって取り戻せないのですから、これがよいという治療法はもはやないのです。正常な歯ぐきはぴったりと歯に貼りついてすんなりとして見えます。歯肉炎で歯ぐきが腫れると、歯肉がふくらんできます。歯石を除去してケアを続けると、歯の根元が見えてきて、歯が長くなったような感じがしますが、これは歯ぐきがひきしまってきた証拠です。歯ぐきの奥深いところに歯周病菌がたまっていて、歯ぐきが腫れることもあります。歯周病菌が出す毒素によって歯肉にうみがたまった状態を「歯槽膿瘍」といいます。歯槽膿瘍は歯周病でも見られる症状ですが、むし歯を放置したり、神経の処置がうまくいっていないときにも起こります。歯槽骨内の病気で、歯肉を切開して膿を出してしまえば落ち着きます(治っているわけではありません)。

Copyright (C) ~ Life in the future ~ 40代からの体の悩み All Rights Reserved.