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歯の悩み - 歯周病の検査

かかりつけの歯科医を定期的に受診していれば、歯周病になる前に歯周病を食い止められますし、たとえなったとしてもすぐに治療を始められるので、さほど問題はないでしょう。もちろんふだんから、歯科で健診を受けて、歯垢をとるなどのケアをしてもらいたいですが、ひどい痛みがなければ歯科へは行かないという方の場合、せめて、ある日、固いものをかじったり歯ブラシを使ったとき血が出たりしたら、すぐに歯科を受診してください。歯科では歯周病のリスク検査を行います。まず、歯垢をきれいに取ったあと、細い針のような器具を歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)にさし込んで、その深さを計ります(ブロービング)。また、歯肉の内側からの出血の有無を確認します。次にレントゲン検査を行います。ごく初期の歯周病の場合、目に見える変化はありませんが、そこから経過観察が可能になります。歯周病検査は、40歳からは5年ごとに行われる生活習慣病健診の1つとして組み込まれていますが、5年に1度ではあまり意味がありません。20~30代で年に1回、40歳を過ぎたら半年に1回は受けることをすすめます。

歯周ポケット測定検査

ブロービングデブス

歯周病の原因である嫌気性細菌の棲家、歯周ポケット。この部分の検査を行うのが歯周ポケット測定検査(EPP)です。この部分の検査で重要な要素は「深さと出血」です。歯周ポケットの深さのことを「ブロービングデブス」といいます。「デブス」は深さのことです。「ブロービング」とは深さを測る器具の名称「プローブ」から来ています。プローブは先端が鈎爪のように曲がっている測定器具です。先端から1mm~5mm間隔で印がついていて、この先端を歯と歯肉の間に挿入して歯周ポケットの深さを測定します。深さの基準は、歯肉辺緑からポケットの底までの距離です。これは深ければ深いほど重症です。もうひとつの深さが「アタッチメントレベル」です。ブロービングデブスとの違いは、深さの基準です。底の部分は両方とも歯周ポケットの底までですが、天井の部分がアタッチメントレベルでは歯肉ではなく歯の部分になっています。エナメル質とセメント質の境目を、セメント・エナメル・ジャンクション、略してCEJといいますが、アタッチメントレベルの天井の基準はここです。アタッチメントは「付着」を意味します。アタッチメントレベルはそのまま歯肉と歯の付着面の喪失量を表しているので、これを「アタッチメントロス」(付着の喪失)といいます。ちなみに歯肉炎が収束し、歯肉の歯への付着が回復することを「アタッチメントアゲイン」(付着の獲得)といいます。ブロービングデブスは相対的な深さ、アタッチメントレベルは絶対的な深さといえます。例えば初診時には両方とも4mmだったとします。その後、治療を進めるとブロービングデブスが3mmに減少しました。これで、治療効果のおかげで歯周ポケットの深さが改善されたと思うのは早計です。なぜなら、歯肉炎の治まった歯肉が退縮し、歯肉辺縁の高さが下がっただけで、歯間ポケットそのものには変化がない可能性もあるからです。良くなったか、変化なしかを証明するためにはアタッチメントレベルを計測する必要があります。アタッチメントレベルも3mmになっていたのであれば、付着の獲得も起こっていて、歯周ポケットは改善されたといえます。歯周ポケットの検査のもうひとつのポイントは「出血」です。ブロービングでプローブを歯周ポケットに差し込んだ際、出血することがあります。この出血をチェックする検査が、ブロービング時の出血(BOP)検査です。歯肉緑下においてプラークが感染して炎症を起こしている部位は、プローブの先端が触れただけでも出血します。炎症のない部位では、出血はないので、出血部位をチェックしていけば治療個所を絞り込んでいくことができるわけです。歯周病治療のゴールを設定するとするなら、BOPがなくなる状態がそうでしょう。ブロービングデブスが深くてもBOPがなければその歯周ポケットは健康であるとみなされます。逆に浅くてもBOPがあれば治療の必要があるということです。

レントゲン検査でわかること

レントゲン

歯周炎になると、歯槽骨の吸収が発生します。歯槽骨は歯肉に哩没しており肉眼で観察することはできません。レントゲン写真は皮膚や歯肉を透過して、歯槽骨やその吸収によって傾いた歯の状況などを観察することができます。また、歯周病以外の疾患に関しても、レントゲン写真で発見することがあります。歯科医院でのレントゲン写真は大きく2種類に分けられます。フィルムが小さい標準型と、口腔全体の撮影が可能をオルソパントモ型です。標準型は3平方cmのフィルムを患者さんの口の中に設置し、10枚ほど撮影していきます。細部の骨の様子や歯根部の病巣などを写し出し、早期に疾患を発見することができます。オルソパントモ型はパノラマ型とも呼ばれています。回転式の撮影方法で、フィルム一枚で広範囲の撮影が可能です。レントゲン像で、歯根と歯根の間が狭く、そのすき間に沿ってプラークが入り込んでいる場合は、水平型の骨吸収です。歯肉緑下のプラークが取り除きやすく、比較的容易に進行を食い止めることができます。歯根間が広く、一方の歯のほうにプラークが入り込んでいる場合は、垂直型の骨吸収です。これはプラークの除去が難しく、外科的処置が適用される場合があります。レントゲンは2次元的画像です。歯の構造は実際には複雑な3次元のものですから、後に説明する歯周ポケットの検査と組み合わせて、正確に患部を把握していくことになります。

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