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歯の悩み - 歯周病の治療

検査が終わり、治療計画が立てられると、いよいよ治療に入ります。基本的には下図で表した流れになっています。

初期治療 口腔清掃指導  
スケーリング
ルートプレーニング
  再評価
修正治療
歯周外科
再評価
最終補綴
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ロ腔のプロが行う口腔清掃

歯周病の治嬢に入った最初に、そして治療の全般において行われる処置がこのスケーリング・ルートプレーニング(略してSRP)です。ブラッシングが患者さんが行う口腔清掃であるなら、こちらは歯科衛生士、つまり口腔のプロが行う清掃です。SRPの細かい説明の前にはっきりさせておかなければならないことがあります。それはスケーリングとルートプレーニングの違いです。一般的には歯科医院でのプラークと歯石除去の処置としてひとくくりに語られることが多いのですが、プラークと歯石の除去を行っているのは、スケーリングという作業です。ではルートプレーニングは何を行っているのでしょうか。

使う道具はスケーリングと同じですが、使用する部位と目的が異なります。ルートプレーニングを行う部位は歯内縁下のセメント質です。このセメント質は歯周ポケットの細菌に感染し、その部分が柔らかくなっています。このまま放置しておくとプラークや歯石が沈著しやすく、しかも侵食がすぐ下のゾウゲ質まで進んでしまう危険があります。ルートプレーニングは、この軟化したセメント質を除去し、歯根面を硬く平滑に整形する処置のことです。こうすることで歯石が沈著しにくくなり、なおかつ知覚過敏も起こりにくくなります。では処置の順番を説明します。

スケーリング

スケーリング

まずは歯肉線上の目に見える歯の表面に対して、スケーリングを行います。ハンドスケーラーという道具で、歯の表面に付着したプラークや歯石を削り取っていきます。患者さんによるブラッシングは、プラークの取り残しがどうしても起こってしまいます。歯科衛生士の技術でそういった取り残しをなくすことで、歯周病の進行を抑える効果が高まります。また、歯石は、患者さんのセルフケアでは全く除去できません。歯科衛生士に除去してもらわなければ、プラーク残存の要因になってしまいます。歯肉の退縮がかなり進んでいる場合、1回で歯肉線上の歯石を除去することはありません。なぜなら、本来露出していない歯の表面に対して処置を施すことになり、知覚過敏の原因になる可能性があるからです。この場合、何回かに分けて、少しずつスケーリングを行い、刺激を与えないようにします。

歯肉緑下のスケーリングは、すぐには行いません。少し前にお話しました、プラーク・コントロール・レコード(PCR)で、20%以下になるまでは、歯肉緑下の処置には入らないのです。歯内縁下はすでに肉体の内部であり、細菌に対しての抵抗力が肉体の表面よりも弱い所です。口腔内でPCRが20%以上だと、細菌の量が多く、スケーリングの処置のときに感染する恐れがあります。その状態だと、いくら歯周ポケット内をきれいに清掃しても、すぐにまた歯石の沈着が起こってしまうような環境なのです。つまり歯肉緑下の治療の意味がないのです。まずはじっくりと歯の表面を清掃していくことになります。

PCRが20%以下になり、いよいよ歯周ポケット(歯肉緑下)のスケーリングに入ります。菌周ポケット内は大変デリケートな場所です。歯科衛生士は慎重にスケーリングを行っていきます。特に、歯肉の付着には気を使います。病的な反応で歯肉の付着が剥がれてしまったところが歯周ポケットです。治療の目的はこの付着を取り戻すことにありますから、これがスケーリングなどで拡大し、健康な歯肉の付着まで喪失させてしまっては、治るどころか感染が広がってしまいます。そのために、プラークコントロール・レコード(PCR)が活用されます。検査の結果、BOP(ポケット内の出血)があった部分もPCRに記録されます。歯肉緑下のスケーリングは、このBOPがあった部分のみに行われます。歯周ポケットがあってもBOPがない部分は健康な部分と認識し、安静状態に置かれます。

ルートプレーニング

スケーリングが終了すると、ルートプレーニングが行われます。先ほど説明したように、軟化したセメント質の排除と、表面を固め平滑にする作業です。歯肉緑下の処置の場合、麻酔を使用します。これが終わると、日を改めて再評価となります。

スケーラー

スケーラー

このスケーリング・ルートプレーニング(SRP)に使用される道具がスケーラーと呼ばれるものです。これには大きく分けて2種類のものがあります。ひとつは手先の技術で歯石やプラークを削り取るハンドスケーラーです。もうひとつは機械的に振動して削り取りを行うタイプのスケーラーです。これらの道具に関して説明していきます。スケーラーは鈎の形状によっていろいろなタイプに分かれています。歯肉線上に使われる代表的なタイプが鎌型(シックルタイプ)スケーラーです。鉤の横幅が広く、広範囲に歯石などを掻き出せて便利ですが、歯内線下には不向きです。歯肉緑下のSRPに使用されるのは鋭匙型(キユレットタイプ)スケーラーです。使用する部位に合わせて鉤の形状の異なるものが沢山あります。また、両刃のユニバーサルタイプと片刃のグレイシータイプがあり、これも部位によって使い分けられます。機械的に振動するスケーラーの代表格が超音波スケーラーです。毎秒25000~30000サイクルで振動して、大量の歯石を剥離させる優れた道具ですが、ルートプレーニングには向いていません。

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