40代 健康

Life in the future

40代からの体の悩み
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vol.2 大腸がんはどんな病気か
vol.4 大腸がんの検査
vol.5 大腸がんを確定する検査
vol.6 大腸がんを確定する検査2
vol.7 大腸がんの治療 ステージ
vol.8 大腸がんの治療
vol.9 開腹手術と腹腔鏡手術
vol.10 人工肛門
vol.11 放射線療法・抗がん剤治療
vol.12 がんの再発と転移
vol.13 手術後・退院後の食事
vol.14 手術後の日常生活

大腸がん - 大腸がんの自覚症状

自覚症状

大腸は、ほかの臓器に比べてさまざまな種類の病気が発生しやすい臓器です。がんや腺腫(良性)などの腫瘍性の病気以外にも、食物の中に含まれる成分の一部などによって腸管に異常な免疫反応が起こり潰瘍(ただれ)ができるクローン病、大腸の粘膜全体が潰瘍を起こす潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)、大腸の血行不良によって起こる虚血性大腸炎などの炎症疾患、また、肛門では肛門から出血を起こす(血便)痔などがあります。

これらの大腸の病気の主な症状は下痢、下血、血便などで、大腸がんにも現れる症状です。こうした症状が現れたときには、自己判断をせず、すぐに専門医を受診してみてください。そうすることで、大腸がんに限らず、大腸の病気を早期発見することにつながります。大腸がんの主な自覚症状には、「便の表面に血液や粘液が付着している」「下血する」「肛門に違和感がある」「便が出にくい」「便が細くなった」「便が細切れ(兎糞様)になる」「便秘と下痢を繰り返す」「貧血ぎみになる」などがあります。ただし、初期には、ほとんど自覚症状がありません。これらの症状が現れているときは、ある程度がんが進んでいると考えるべきでしょう。各症状を詳しく見てみましょう。

症状1 血便・下血

代表的な症状
大腸がんの代表的な症状が血便と下血です。血便とは、血液が混ざったり、表面に付着した便のことです。一方、下血は、出血することです。出血する大腸の部位によって、鮮やかな色の血液であったり、どす黒い色であったり、トマトケチャップ状のものであったりと、色や状態はさまざまです。そうした出血で、まず思い浮かべるのが痔ではないでしょうか。痔による出血の場合は、排便時に真っ赤な血液がポタポタ落ちたり、トイレットペーパーに付着します。これに対して大腸がんでは、便の表面に血液が付着していたり、目に見えない形で便に混ざっていることが多いのです。大腸がん以外の血便で胃や十二指腸からの出血の場合は、便は真っ黒になることが多く、トマトケチャップやいちごジャム状の場合は、潰瘍性大腸炎やクローン病が疑われます。このように血便や下血の状態である程度疾患を予想できるので、便潜血検査などを積極的に受けるようにしましょう。

症状2 便通異常・便秘

検査を受けるきっかけに
排便の回数には個人差がありますが、毎日、1回は排便をしていた人が突然、便秘になったり、下痢をするようになったり、便秘と下痢を交互に繰り返すようになったときは要注意です。これらの症状を便通異常といいます。何日間も便意をもよおさない人、1日に数回排便する人など、排便習慣は人それぞれですし、大腸はとても敏感な臓器ですから、ストレスや食事の内容に影響されたりすることはよくあります。しかし、このような状態が長く続くようなら、大腸に何らかの異常があると考えて検査を受けるきっかけにしましょう。大腸がんと便秘には、現在のところ直接的な関係は認められていないものの、大腸がんか原因で、腸閉塞の一歩手前の状態にあるなど、間接的な関係はありますので注意してください。

症状3 下痢

便秘と下痢を繰り返す
頻回の下痢は、急性腸炎の典型的症状ですが、大腸がんの症状として下痢になることもあります。さらに、下痢便の中に血液が混じっていたり、下血を伴うときは要注意です。このような症状が何日も続くようなら検査を受けたほうがいいでしょう。ただし、大腸がんの場合は、ずっと下痢が続くというのではなく、便秘と下痢を繰り返すのが特徴です。

症状4 便が細くなる

腸が狭くなったサイン
ある程度大きくなったがんが障害になって腸内腔(ちょうないくう)が狭くなると、便が細くなったり、細切れ(兎糞様)になることがあります。

症状5 残便感

まだ便が残っているような気がする
直腸がんの症状で、排便したにもかかわらず、まだ便が残っている感じがしたり、排便後すぐに便意をもよおすのに、便器に座っても便が出ないというものがあります。便意は、直腸に便が貯まることで起こりますが、直腸にがんができていると、実際には便がたまっていなくても便意をもよおすようになります。

症状6 腹痛・腹部の膨満感(ぼうまんかん)やしこり

ほかの症状と合わせてチェック
腹痛はいろいろな病気で現れる症状だけに、腹痛だけから大腸がんを疑うのは難しいといえます。また、腹部の膨満感(おなかが張っている感じ)も、食べすぎたり、飲みすぎたりすると一時的に出る症状で、誰にでもあるありふれた症状といえます。ただ、先ほどお話しした便通異常を伴う腹痛や腹部の膨満感が長く続くようなら注意が必要です。また、腹部のしこりも大腸がんの症状のひとつですが、大腸がんが相当に進行しないと現れません。

症状7 肛門痛

痔だと決めつけない
肛門痛は、外痔核、裂肛、肛門周囲膿瘍(肛門周囲に炎症で膿をもつ状態) などで起こることが多いのですが、肛門付近にできた直腸がんや肛門がんなどの場合も現れることがあります。このような症状が出たときに自己判断で痔であると考えてしまい、がんの発見が遅れることがあるので注意が必要です。

症状8 貧血

がん発見のきっかけとなることも
大腸がんができると、そこから出血して貧血の症状が現れることがあります。特に直腸から遠い盲腸や上行結腸にがんができると、血液が便と混ざって見分けにくくなってしまい、血便として自覚できず、貧血症状が現れて大腸がんが見つかることがあります。

症状9 嘔吐

腸閉塞から引き起こされる
がんが原因となって腸閉塞状態になり、嘔吐を起こすことがあります。かぜや食あたりなど嘔吐する原因に覚えのないときには、念のために医師の診察を受けるようにしましょう。このような便などの状態で大腸がんのサインに気づいたり、検査のきっかけになることも多く、毎日、自分の便をよく見ることは健康管理のためにも大事です。しかし、これらの自覚症状は、大腸がんの初期にはほとんど現れず、症状が現れたときには進行しているというケースが多いので、早期に発見するためには、40歳を過ぎたら自覚症状がなくとも定期的にがん検診を受けることが大切です。

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